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「松戸百鬼夜行」感想  松戸アートラインプロジェクト2011(25)

「松戸アートラインプロジェクト2011」が終了して1ヶ月がたちました。
「松戸百鬼夜行」(大成哲雄+聖徳大学大成ゼミ)に参加した3年次ゼミ生の感想です。

「松戸百鬼夜行」感想  松戸アートラインプロジェクト2011(25)_e0201681_23141489.jpg

072.gif自分達の作り上げた作品をこんなにも多くの人に見てもらうという機会は今まで無かったので、最初はどんな風になるのか全く想像がつきませんでした。
作品を作るのはとても楽しく、時間があればもっとたくさんの妖怪作品が生まれていたと思います。短い制作期間の中で、妖怪が何を伝えたくて妖怪の姿になったのか等の設定を考えるのは、モノの存在理由を考える必要もあり難しかったです。
活動全体の中で一番大変だったのは、会場作り等の準備でした。会場作りは片付け、掃除から始まったので、一日の作業もあっという間に過ぎ、思っていたよりも時間がかかってしまいました。会場をどう作るかによって作品の見え方も変わるので、どのような空間で見せていくべきなのか考えることも大切なことだと知りました。それは、他のアーティストさん達の展示を見ても一番に気になったところです。
 私達の会場はワークショップもできるようにした為、多くの人々が集まる場面がありました。異年齢の人々が集まり、様々な意見や感じ方を聞くことができ、作品を異なった角度、新鮮な気持ちで見ることもできました。
「松戸アートラインプロジェクト」を通して、アートは誰もが身近に感じ、実際に思いを形にすることができるものだと思いました。様々なジャンルのアーティストさん達の作品からも、アートに対して新しい見方が増えました。特に感じたことは、今までアートは見て楽しむものだと思っていましたが、五感で感じるものなのだと知りました。見て、聴いて、味わって、触って、感じて、全ての感覚を使ってアートは楽しむものなのだと思うようになりました。
今回の貴重な体験から、日常の何気なく見ていた風景に対する感じ方も変わったように思います。
このプロジェクトを振り返ると、本当に多くのものを得ることができました。素晴らしい体験ができてとても嬉しく思います。今回学んだことを忘れず、これからもアートをとおして新たな発見をしていきたいです。  (きむら)


072.gif今回は、制作はもとより、他の作品を鑑賞したこと、アーティスト、地域の方々と交流をする機会を持てたことが自分にとって大きな経験になりました。
私達の作品は、現代の忘れられていた物を妖怪へと変化させました。頭で考えながらも手の動くままにつくった作品はどれも奇抜で、本当にいるのではないかと見がまうものが多く生まれました。
「松戸百鬼夜行」を鑑賞しに来て下さった方々にもワークショップとして自由に妖怪をつくっていただきました。パーツ選びからそれらを変化させていく過程を楽しむ姿を目の当たりにする事ができ、アートは身近なところにあり、ちょっとしたきっかけで誰でも楽しみながら行えるものなのだと実感できました。
他のアーティストの方々の作品を見ても、アートとは自由で、作者の想像力により様々な表現方法が生まれるのだと感じました。「自分の想像力では思い付かないな…」という作品にも触れられ感動しました。
「松戸アートラインプロジェクト」に携わり、学内だけでは経験できない貴重な学習ができたように思います。 (かねこ)





072.gif去年は「松戸アートラインプロジェクト」を見る側として参加しましたが、今回は発表する側として、より深くプロジェクトに関わることができました。
作品は現代版の妖怪を作ることになり、単にモノに目玉や手足をつけて妖怪にするだけではなく、そこに一工夫加えたり、人が見て面白いと思って貰えるようなものを作っていくことにも重点が置かれ難しく悩まされました。また、どんな妖怪にするかという設定までが一体の妖怪を責任を持って作ることであり、名前や特徴、性格を決めることでとてもユニークなものが出来、愛着がわきました。松屋さんの倉庫には、素材として触発される使われなくなった物や陶器がたくさんあり、作りがいがありました。
 会場は何十年もそのままだったということで、掃除の段階からとても大変で、アートラインの準備はこんなところからやらなければいけないのか…と正直思いました。でも会場が出来上がった時には、「松戸百鬼夜行」に合った雰囲気に変えることができ、小さな子どもからお年寄りまで様々な年代の方に楽しんでいただき、頑張ったかいがありました。
ワークショップ「こども百鬼夜行」は、子どもにとっては自分で自由に考えて思いついたまま作っていくこと、また大人にとっては子どもの頃を思い出させるような体験につながったのではないでしょうか。思っていた以上に楽しんでいただき、私たちには考えもつかない発想にも巡り会えたので、とても勉強にもなりました。
 今回は、アートラインプロジェクトのオープニングやクロージングにも参加させて頂きました。アーティストの方々はすごく個性的で面白い人がたくさんいました。このような会に参加することはめったにないので、アーティストと交流することに新鮮さを感じました。また、なんと言ってもみなさん明るく元気だったので、このようなプロジェクトでアーティストのパワーも借りて地域が元気になっていくことは大切だと思いました。現代では地域交流というものがあまり多いわけではないので、今回は良い機会であり、様々な人達と交流することの素晴らしさ、楽しさを実感出来ました。
最後に、このアートラインプロジェクトは企画に携わって頂いた方々、アーティストの方々、また地域の方々の協力がなければ成り立たないことが理解できました。すべての人達のおかげでこのような経験ができ、多くのことを学ぶことができたので感謝の気持ちも忘れないようにしていきたいと思いました。  
(ゆかわ)

072.gif私は、アートラインプロジェクトの準備時に教育実習だったため、会場制作などは殆ど参加できず本番を迎えました。また「松戸アートラインプロジェクト」に関わるのは今回が初めてで、正直、このイベントに対しての理解が不十分なまま参加してしまいました。しかし、一ヶ月という開催期間のなかで、「松戸百鬼夜行」に参加してくれた人や、ほかの作品を展示していた人(アーティスト)、それを見にきた人など、多くの人々と交流する中で、少しずつ自分なりに体感し、理解することが出来ました。
 松屋さんを会場とした私たちの「松戸百鬼夜行」でしたが、始まる前は他の建物と何ら変わらぬ入り口や外観に対し、本当にここで私たちが何かをやっていると気づいてもらえるのか不安がありました。他の展示作品も、注意して町を見て歩くか、マップを見なくては気付かない様なところにありました。美術館の様に一同に作品を集めてしまえば分かりやすく多くの人が見てくれるのではないかとも思いましたが、他の展示も見て回る中で、作品と展示場所の関係には意味があり、アーティストはそこを意識して作っていることに気づきました。今回の展示範囲は駅前といっても比較的広い範囲で、大学の授業以外に松戸を訪れることのない私には初めて足を運ぶ場所もありました。またマップと町を見ながら歩き、作品を探し回ることは改めて松戸の町を知るきっかけにもなり、町の一角に作品を集めずに点々と置くことは町を知ってもらうことにも繋がり、アートプロジェクトならではの手法なのだと理解出来ました。またマップを広げて作品を一つ一つ探すことはどこか宝探しのような興奮もありました。
 今まで、「かえっこバザール」や「アートパーク」等でも多くの人と交流することが出来ましたが、今回は特に大人の方たちと交流できたことが大きな収穫でした。参加してくれた人の中にはたまたま覗きに訪れた人もいましたが、多くの人がアートというものに興味を持って来てくれていたので、今までの、子供たちととにかく楽しく遊ぶ、とは違い、責任を持って作品解説をしなくてはならない場面がありました。上手く説明できず首を傾げられたことも沢山ありましたが、それでも興味を持って聞いてくれる人たちばかりでとても嬉しかったです。また大きなイベントという事で、インターネット上で参加してくれた人のブログやツイートでの反応を見ることができたのも新たな交流と楽しみの一つでした。 (やすえ)


072.gif始めに「現代版百鬼夜行を作る」と聞いて、楽しみな気持ちもありましたが、具体的にどんなものが出来るのか想像できませんでした。しかし、妖怪作りは難しかったけど色々なモノ(骨董品、おもちゃ、お菓子等)を組み合わせて「これはどんな妖怪になるかな?」「こんな妖怪がいたらおもしろいな」と皆で考えながら作るのはとてもおもしろく徐々にイメージが湧いてきました。
 「松戸アートラインプロジェクト」が始まると、私が思っていたより多くの方々が私たちの「松戸百鬼夜行」を見に来てくださりました。中には写真作品だけでなく、空間構成のために用いた松屋さんの昔ながらの品々や建物等を興味深く見て帰る方もいました。また、沢山の方々と話しをする中でアートの事だけでなく松戸の歴史も知ることができ、とても勉強になりました。
「こども百鬼夜行」のワークショップは、子どもだけでなく大人も参加し、とてもにぎやかなものになったと思います。何度も何度も来てくれる子どももいて、「楽しんでもらえているんだな」と実感できうれしかったです。大人が作る妖怪も個性的でしたが、子どもが作った妖怪は更に私には考えつかないようなものばかりで、子どもの想像力は計り知れないなと改めて感じました。世界に1つだけの妖怪を作り、最後に自分の妖怪写真を受け取り満足した顔で帰っていく方々を見て、この企画に携われて本当によかったと思いました。
 また、会期中、他のアーティストさんの作品も色々見て回ることができました。町中なのに美術館を回っているかのような気分になりました。川が光っていたり、不思議な椅子に座ったり、色々な個性的な作品を見て、アートの奥深さを改めて感じることができました。私が一番興味を持っていた仕掛け小箱のワークショップにも参加することができ満足しました。
今回「松戸アートラインプロジェクト」に参加することで今までしたことのない新しい経験を沢山することができました。色々な作品と出会い、色々な方々と出会い、刺激を受け、アートのおもしろさを改めて感じることができました。 (えびはら)

072.gif今回「松戸アートラインプロジェクト」に参加することで今までしたことのない新しい経験を沢山することができました。色々な作品と出会い、色々な方々と出会い、刺激を受け、アートというもののおもしろさを改めて感じることができました。
…アートは「こだわり」が重要ではないかと思いました。百鬼夜行の作品を作る時は、元になる判子入れをどうしたら妖怪のようになるか、せっかく古いものを題材にしているのだから同じ古いものでまとめてみようかなど些細なことではありますが様々な事を考えて作りました。会場作りの際も、無造作なようで考えて物を配置したり、兵隊の人形を沢山置いてみたりとこだわる部分は沢山ありました。様々なアーティストさんとのお話しや作品からも随所にこだわりを感じました。そして、アーティストさんたちの作品は私が思も寄らない発想のものばかりでした。磯辺沙恵里さんの「不在の部屋」やアトリエミルクルさんの「芯のある町~MIRUKURU TOWN~」など、見て触って作って楽しむことができるものもあれば、couchさんの「Mapping Project♯1坂川」など説明が加わることでよりその作品の良さや見方が変わるものもありました。最初にアートはこだわりではないかといいましたが、逆にいえば、こだわりがなければ作品として成り立たないのだとも思いました。思うところややりたい事があるからそれを形にする=アートにするということだと思いました。
 「松戸アートラインプロジェクト」は作品を披露したり地域の人と作品を作りあげていくことのできる場でした。地域の人にはいつもと違う日常を楽しんだり味ったりすることができ、また作品を見て回ることで地域の知らなかったところを発見することができ、興味をもつきっかけにもなっている場なのだと思いました。一人一人のこだわった作品があり、その作品に触れることで知らず知らずのうちに自分の世界を広げることができる 、そんなプロジェクトなのだと思いました。期間限定だからこそ作品を見て回りたいと思うことがありましたが、閉幕後も残る作品や、アートラインという活動があったこと、いつもの見慣れた地域にあった良い変化が残ることは嬉しいことだと思いました。通学に使う地下道が煉瓦を白く塗られ明るくなり、それは今でも残っています。アートによってこれからもこの明るくなった地下道が続いていくことを願いたいです。
(かなおか)



072.gif昨年の「松戸アートラインプロジェクト2010」の「お米屋さんプロジェクト」の感想はこちら!

HPでの「松戸百鬼夜行」の紹介はこちら!

まだまだ「松戸アートラインプロジェクト2011」関係記事は続く予定。(おおなり)

by seitokubi | 2011-12-31 17:02 | 3年次ゼミ(大成ゼミ)

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