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⑬「しろくま図工室」を終えて…学生の感想

今年の後期の児童学科「大成ゼミ」のプロジェクトは「しろくま図工室」でした。
恒例のゼミ生12人の感想です。この活動で学生はどのようなことを学んだのでしょうか…。
(美術研究室)

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10月から12月の約2ヶ月半に渡り私たちは地球温暖化について様々な視点から考え「しろくま図工室」という一つの活動に繋げることができました。今回初めてPARADISE AIRの方達と一緒に活動をさせて頂き、多くのことを学ぶことができました。地球温暖化について考えることから始まりましたが、自分だけの意見ではなく、デザインシンキングを通して考えることで、より多くのアイデアを皆で広げていくことができました。ものづくりには、とにかくなんでも思いついたことを紙に書きとめておくことが大切なのだと学びました。グループで考えるプロトタイプでは、最初はなんとなくしか見えていなかった活動を回を重ねるごとに明確にすることができました。また実際に保育園に行き、子供たちの前で自分たちで考えたプロトタイプを発表し、具体的な改善点など本番に向けて、徐々に形にしていくことができました。私たちのグループでは、色ビニールのみを使い洋服を作る活動を行いました。ただ洋服を作るのではなく、地球温暖化に何か関連することをイメージして制作するという活動です。当日はとても小さい年齢の子供から小学5年生の子供達に参加して頂きました。地球温暖化の説明を受け、子供達が思い思いに洋服を制作していく姿を見て、それぞれの感じ方・表現の仕方が違って面白いと感じました。私が関わって表現が面白いなと思ったのは地球温暖化についてとても詳しく話してくれた小学5年生の女の子です。こちらから説明をしなくても地球温暖化のメカニズムを知っており、逆に関心させられてしまいました。保護者の方からも今までに様々な企画展、アートイベントに参加しているというお話も伺うことができ、貴重なお話が聞くことができました。今回はテーマが地球温暖化だったのですが、そのテーマをどれだけ簡単に子供達に伝えられるか、あらためて難しいと感じました。ですが、ただ学校の授業で地球温暖化についてなんとなく知るのではなく、こうした活動を通して考えることで、より興味も湧くし、楽しく知ることができたのではないかと思いました。改善すべき点も多々あったため、これからの活動ではそこも踏まえて次につなげていきたいと思います。(あずさ)



私が「しろくま図工室」の活動を通して学んだことは子どもの発想力の豊さと、楽しんで活動することの大切さです。もし私たちが地球温暖化を止めようとして、なにが自分たちに出来るだろうかと考えるとしたら挙がってくる考えは「節電をする」、「エコバッグを使う」、「無駄遣いをしない」などだと思います。しかし、子どもたちに「どうしたら地球温暖化を止められると思う?」と聞くと「大きなうちわで地球を冷やしてあげればいい」、「海の中に住んでみちゃえばいい」など私たちでは想像することができなかったアイデアがたくさん挙がってきてとてもわくわくさせられました。そんな子ども達の自由な発想を形にできるようにと私たちのチームは地球温暖化に関係する、例えば『太陽』や『しろくま』などの洋服をビニールで作り、撮影コーナーのビニールで作った地球の上で、その洋服のテーマになりきってみるという活動をしました。みんな一生懸命、周りの子や壁に貼ってある私たちの洋服にも影響されながら素敵な作品を作っていました。私が驚いたのは、「地球温暖化って知ってる?」と聞くとある程度の年齢の子供達は知っていて、私たちの知らないようなことまで知っている子までいたことです。私たちの子どもの時とはやっぱり違うんだなあと感じさせられ、たくさんのことを私も知らなければならないんだなあと改めて思いました。もちろん地球温暖化を知らない子、お母さんと一緒でないと作れないような年齢の子も私たちのコーナーに来てくれて、服を作ってくれました。その子達も、地球温暖化について理解できなかったかもしれないけれど、一生懸命ビニールの上にサインペンで絵を描いたり、お母さんも嬉しそうに参加してくれていました。子どもたちとのアート活動はやってみたいと思わせるような魅力があって、自由に楽しめることが一番最初にあるんだなあと思いました。私も幼稚園児だった時、お母さんに完成した積み木や幼稚園で作った作品などを見せたりした記憶や、楽しい遊びなどの記憶は今でも残っています。そんな思い出の一つにできるような活動ができたらいいな、と思いました。その中で子どもたちの成長を感じることができれば素敵なことだと思います。今回の活動を通して自分自身も成長できたので良い経験になりました。(ありす)


今回の活動「しろくま図工室」で3点学んだことがある。
1つめは考え方をいろんな視点で見つめてみることです。
今回、地球温暖化というスケールの大きいテーマで活動を作って行く事になりましたが、なかなか自分たちが行うワークショップのアイディアが出てきませんでした。その時プリンさんが「いろんなことを思っていいんだよ。えぇ?その意見ちょっとありえない!みたいなちょっと変な発言やアイディアでも時にはいい方向に向いていくことだってあるんだよ(英語)」と言ってくれて私たちに様々な例をだしてくれました。さらに、保育園きぼうのつばさへ訪問した際、子どもたちに「地球温暖化をとめるにはどうしたらいいか?」という質問を投げかけた時「神様にお願いをする」や「大きなうちわで地球を仰いで冷ましてあげる」など子どもらしい考えをもらった時、思いついたことをまずは言ってみて、そこから考えを絞っていくことで更にいいアイディア が生まれていくんだと学びました。
 2つめはポジティブ思考をとりいれることです。
地球温暖化を聞いて思うことは「北極の氷がなくなり白熊など氷上に生活する動物が絶滅してしまう」「オゾン層が壊れてしまい紫外線がおおくなり皮膚病が増える」など、どれもマイナスなことばかり最初上がっていました。しかし、ロシア人のアンドリューさんが私たちに「マイナスな発言ばっかりだね。もっとポジティブに考えるってことも大切だよ!例えば暑い日が続くからアイスが美味しく食べられるとかさ。(英語)」と言ってもっと前向きに地球温暖化のことを考えることを気付かせてくれました。子どもたちもポジティブなことをいう子が多くいました。私はこの活動によってマイナスな考えもポジティブに考えることも両方大切だということを学ぶことができました。
 3つめは身の周りのもの(材料)でまずは制作してみることです、
アイディアを出して紙に書き起こしちゃんとした材料で作るのではなく、コピー用紙・色画用紙・ペン・消しゴムなど私たちの身の回りにある素材で簡単に作りアイディアを眼に見える形にしてみる。プロトタイプを作ることで仲間と情報を共有ができました。また、すぐに改善点などを見つけられ、その場で直すことができ効率のよい制作ができました。
 今回のアートワークで海外の方の考え方や文化などに触れることもできてとてもよかったです。英語がもっと話せるようになりたいとも思ました。
(ことね)



<デザインシンキングに添っての授業>
 私が特に印象が強かったのが、ポストイットを使用しての活動でした。「他人の意見を否定しない」、「変な意見大歓迎」、「視覚的に表現する」等の決まりがある上で行われていたことで、多くの人が積極的に意見を出すことが出来、またそれを見た人はイメージを思い浮かべやすいように感じました。そのため、一つの意見に対して大きく広げていくこともでき、多くの可能性を見出すことができました。このような所が、普通の話し合いとは違うと感じ、また効率的だとも思いました。
 また、学生の意見だけでなく、『保育園きぼうのつばさ』で子どもたちの意見を集めたり、プロトタイプを使った活動をした時の事からも多く学べる事がありました。子どもを相手にして温暖化について伝えたり、考えてもらえるよう促しても子どもは、「難しい」、「わからない」などと中々自分の考えを出せずにいてとても苦戦しました。ここで私は、「温暖化」という括りにとらわれ、子どもだけでは考えにくいのだろうと気付き、こちらがサポートしながら、気楽に意見を出せる環境が必要だと考えました。プリンさんがよく絵を使って説明していた事を参考に、子どもには絵で伝えてもらうようにし、温暖化の話を動物(ペンギンやシロクマなど)の例など使い親しみやすく話しながら私達も一緒に絵を描いたりすることで、子どもならではの意見を集めることができました。
<「しろくま図工室」準備~当日>
 子どもの「神様にお願いする」という意見を軸に(最終的には違うものになりましたが)、グループのワークショップの内容がまとまったため、子どもの意見はとても興味深いことを学びました。子どもが創作することと遊ぶことを楽しみながら温暖化に触れる事が出来る内容になったと思っています。
 当日は、最初はまだ慣れずに、取り敢えず子どもが楽しめるようにと案内をしていたところ、温暖化にあまり触れる内容にならなくなってしまいました。この事に気付いてからは、団扇を作る作業をする前に必ず子どもには温暖化についてわかりやすく説明し、「温暖化について少し考えながら自由に団扇を作ってみよう」などと声を掛けました。そうする事で、子どもの自由な発想がある中で、シロクマ、海、地球、氷等の温暖化に関係する題材を用いた団扇を作る子どもが増え、楽しく温暖化に触れながら創作活動が出来たと感じました。
 今回の活動では、子どもに対して「テーマに沿った自由な発想」を促す難しさと大切さを学びました。 「自由」と「テーマという枠」の適度なバランスが、大人子ども関係なく、今後の活動で意見を集めていく上で重要になっていくとわかりました。(ふじしま)



今回、PARADISE AIRさんと一緒にこの企画で活動する中で多くのことを学べた。
まず、デザインシンキングのアイディアの出し方は私達のやり方とは別のやり方だった。私達もよく付箋にアイディアを書いて出す事があるが、プリンさんは付箋に書いたアイディアをただ出して貼るだけではなく、その付箋を仕分け、グループを作り、そのグループをまとめ、また新しいことを考えていく。アイディアは出して終わりではないのだと学ぶ事ができた。
また、アイディアを出した後一度それを元に試作(プロトタイプ)をつくり、それを元にまたアイディアを出し、といった流れも私にとっては新鮮で、何度もアイディアと試作を繰り返し行う事によってより密度の高いプロジェクトが作られるのだと分かった。私がなにかものを考える時、アイデアを出す段階というのはあまり時間をかけてこなかった。デザインが大まかに決まったら、後は作っていく中で決めていったり変えていったりしていく。しかし、プリンさんのやり方ではデザインを作っていくところに重点的にポイントを置き、最終的に完成品をつくるのは本当に最後の最後であった。プリンさんのやり方は余計なものが落ちていき、作っていく仲間の間でも共通認識をみんなで持つことができた。
次に、アイディアを練るために、今回、保育園きぼうのつばさの子どもたちに協力してもらうことが多かったが、子どものアイディアにはとても驚かされ、学ぶことが多かった。私たちのグループでは、温暖化はどうしたら止めることができるか、地球のために何ができるか、ということを話し合った。この時、子どもたちは氷や風を暑いところに届けてあげる、という答えが多かったのだが、その方法が大きなうちわを作ってみんなで扇ぐ、氷でお家を作ってあげる、などとても面白かった。この考えは実現では出来なくても、この考え方を大人のみんなも考えることができれば、電気などに頼らなくても人間が力を合わせて一緒に問題解決へと進められることができるのではないかという大きなメッセージに繋がるのではないかと思った。
これらの制作期間を経て私達のグループは「地球を体験してみよう」という考えに固まり、自分自身が動いて地球と同じ様に暑くなってみるといったゲームや、地球温暖化を止めるための体操を踊る事になった。当日は子どもたちが一生懸命考えて物を作ったり感じたりしている様子が見られた。例えば、私達のグループで地球体験をして、暑い、暑い、といってくれた男の子は違うグループで作ったうちわで自分を扇いで涼んでいた。そして「地球(自分)を冷やしてる」と言ってくれたのだ。ゲームを通じて、地球温暖化を考えるきっかけになればいいと思っていたので、とても嬉しかった。
今回の活動で、企画の進め方、その考え方や捉え方をよく学ぶことができた。そしてそれを人に体験してもらうことで、さらに学ぶことがあるのだと感じた。この学びを現場に出た時にも活かしていきたい。
(もり)


今回プリンさんと一緒に活動をすると決まったときは正直驚きました。今までのゼミの活動を聞いていた中でもこういった交流はないようでしたし、何をするのかどんなものになるのかと全然想像ができませんでした。地球温暖化といざ言われると、どんな言葉で表したらいいかなども思いつかず考えることが多かったです。
子どもと活動の中で交流するようになり、子どもに地球温暖化とは何か、防ぐにはどうしたらいいかなど問いかけると、子どもたちは予想していたよりもたくさん発言をしてきたたことに驚きました。子どもの想像力はやはり子どもにしか想像できないものがあり、聞いていてとても楽しかったです。
子どもたちの意見を参考によりよいワークショップが開けるよう、私たちは一生懸命話し合い準備をしました。地球温暖化と活動をどう結びつけるのか、どう伝え促すのか、たくさん考えました。難しい中でも、自分たちの話し合いの結果を形にして作り上げていくことは楽しいなと感じられるときもあったためやっていくことが出来たと思います。ワークショップ当日、少し早く着いた私たちはプリンさんの様々な作品をみて子どものようにはしゃいでいました。私たちが楽しかったからきっと子どもはもっと食いついて夢中になると思いました。そして、私たちもやるからには楽しいワークショップを開けたらと改めて感じました。
私は、地球温暖化をイメージして洋服を作るワークショップをやりました。地球温暖化についての説明をするのはやはり難しかったですが、自分たちが事前に地球温暖化をイメージして作った洋服などを見て考えている子も多く、準備してよかったなと思いました。子どもたちの想像力はやはりおもしろくて、同じものを作っていてもそれぞれ全然違った洋服が完成していました。それぞれ違ったイメージや視点を自由に形にできていてよかったと思います。
そして制作している間にも、普段のお家でのお話などに加えて北極のしろくまについてどう思うかなど、子どもたちの考える地球温暖化についての話も聞くことが出来て楽しかったです。また、いろんな素材のものに興味をもって手を伸ばしていたり、自分の手で最後まで作り上げたいという様子もみられておもしろかったです。そして、最後に洋服を着て写真が撮れるスペースを作ったのですが好評でいろんな方に利用してもらえてとても嬉しかったです。参加してくださった方にお姉さんも一緒によかったら写ってくださいなど言っていただいたときは本当に嬉しく心が暖かくなりました。大成ゼミの活動についても興味をもっていただき、子どもだけでなく親御さんとも交流できたことも良い経験になったと思います。本当にたくさんの方々に足を運んでいただいて、とても嬉しく思っています。
そして、近くにあった紙コップのスペースで大人も子どもも、積み上げたり、壊したりして自由に楽しんでいる姿がみられて、普通の紙コップでもこんなに楽しい活動に繋がるんだなと思いました。それにより、環境や促し方などの大切さを感じることができました。
反省点としては、自分自身で活動できる子も多かったけどもっと学生の私たちが積極的に関わっていくことが大事だったのではないかと思いました。子どもたちだけで活動している姿もときどき見られて、何度か私も手が空いていたので話しかけに行きましたが、周りをみて積極的に自分から活動していくことが大事だと改めて感じました。
プリンさんと活動したことにより、学外で地域の方や子どもたちと関わることの楽しさや大切さを感じることが出来ました。また、どうイメージしていくか、どう形にしていくかなどいろんな発見もできたと思います。今回の活動でまた1つ貴重な経験をできたと思います。(かねこ)



今回の「しろくま図工室」の活動を通して、様々なアイディアを考えることや発想の転換をすることの大切さを学びました。「しろくま図工室」はアーティストのプリンさんと同様に地球温暖化をテーマにしたWSを体験する場です。その中で私たちのグループは「地球'sブートキャンプ」という、『体を動かして地球が温暖化でどのくらい熱くなっているのか知ろう!』というテーマの体を使った活動を行いました。最初アイディアを出し始めた段階では『温暖化で温まった地球を涼しくする』ことをテーマに活動を考えていたのですが、冬なので涼しいから涼しくする必要がないじゃないかということでボツになりました。長いこと涼しくすることについて考えていたので、どうしようか途方に暮れていましたが発想の転換により、体を動かす方向に話がまとまりました。当日子どもたちと活動を行った際には、地球が温まっていることがいまいち伝わらなかったのですが、保護者の方も交えて楽しく体を動かすことができました。
また、紙コップで自由に遊ぶことができるブースでは子どもたちと一緒に高くまで紙コップを積み上げる遊びをしました。紙コップもただ積み上げるだけではなく、柱の様に積み上げたり、壁の様に横長に積み上げたり様々な遊び方がありました。その中でも、水を入れる方と底を交互において重ねていく子もいれば、同じ面をひたすら置いて重ねていく子もいてそれぞれでした。これは一人一人の個性なのだと感じました。こうした様々なアイディアを自由に形にしていくことで楽しさとともに発想力も養われていくのかなと思いました。また、最後に積み上げたものを崩すのは子どもにとって最高の楽しみでした。
今回の活動では子どもたちと触れ合えたり、
様々なことを発見したり気づくことができて楽しかったです!保護者の方と子どもたちが一緒に楽しそうに活動してくれていたのもとても嬉しかったです。今回学んだことや子どもの柔軟な発想力や転換力を見習って今後に活かしていきたいと思います。(はやみ)


今回の「しろくま図工室」では来場者は思ったより少なかったですがその分来てくれた子供たちと密接に関わることが出来たと思う。
> 私達のグループでは体操とゲームを2つほど考えていたが場所の関係もありゲームは1つに絞った。逆にそれがグループのメンバーと子供達と一緒にみんなで楽しむことが出来てよかったと思う。汗をかいて地球の気持ちになってみたり、温暖化についての歌詞が入った歌を保護者の方も一緒になってダンスを踊ってくれた。更に私達のグループとはまた別のコーナーだが、紙コップを積む所では初めて会った大人同士が自然と協力して紙コップを積む様子など見られ、たくさんの繋がりが出来ていてよかったと思う。
「しろくま図工室」までの過程、デザインシンキングでは「涼」という点から様々なことを連想出来た。さらにそれらをプロトタイプし形にした。しかし、いざそれを「しろくま図工室」でやるとなると涼をテーマに体を冷やしたりすることは難しいのではないかと行き詰まってしまった。意見がなかなか出なかったりスムーズにいかないこともあったがそれらが逆に、地球温暖化についてもっともっと深く考えるきっかけとなった。(みうら)



今回、デザインシンキングという考え方を通して地球温暖化について学ぶ良い機会となりました。私は地球温暖化についてぼやっとしたイメージしかなく、友人や家族にも話を聞いてみたりとゼミ活動を通して身近に地球温暖化を考えることができました。そして子供たちにどのようにしたら伝わるのか、3つのグループに分かれそれぞれ活動を考えました。
私たちのグループは暑い地球を冷やすことから‘‘涼’’をテーマに考えていましたが、ワークショップを行う際に今の季節に涼しくしてしまうのはどうかと話し合いになり、地球の気持ちになる=暖かくするという最初とは逆の発想になりました。試行錯誤を繰り返しながら子供たちにとっても地球の気持ちを体験してもらうことが地球温暖化を身近に考えてもらえると思いました。
きぼうのつばさでのワークショップでは地球のボールを使い、身体を動かすゲームを考えました。その中で子供たちとボールの渡し方を一緒に考えたりしてより良い活動にしていきました。しかし、それだけでは飽きてしまう子供たちもおりワークショップを新たに見直すべきだと感じました。そこで、地球のボールを使ったゲームをいくつか作ってみることにしました。一つは、地球温暖化体操を一緒に踊ることで身近なことを気をつけられると考えました。二つ目に地球のボールを持ちながら、矢印の向きに合わせて身体を動かすゲームを考えました。
発表1日目、動ける空間が少ししかなく思うように子供たちと動くことができなかったのですが2人の女児と活動することができました。矢印の向きに注目して動いている姿がとても印象的でした。同じ向きを何度か繰り返すと笑顔で楽しく身体を動かしていました。
参加人数も少なく活動する場面が少なくなってしまったのが反省でした。
2日目には、1日目の反省を活かし私たちも積極的に関わり他のワークショップが終わった子供達と一緒に行いました。また、場所も確保することができたくさんの子供達と活動ができたので環境構成の大切さも改めて実感しました。ゲームの説明をすること、話を聞いてもらうことの難しさを感じました。その他にも紙コップを使ったタワー作りも子供達だけでなくそこに大人や私たちがいることで刺激されると思いました。最初は競争しながらタワーを作っていましたが、タワーが大きくなるにつれ協力することに変わり、できたときの達成感を一緒に感じれたと思いました。また、大人の方も真剣に取り組んでいる姿は子供に戻ったようで楽しんでいる姿が見られました。
ワークショップを終えて、自分が苦手なことを理解できたのでうまく説明できるようにしたいと思いました。またこのような機会があれば、子供達と積極的に関わっていきたいと思います。(やの)



今年の大成ゼミのプロジェクトは「しろくま図工室」である。タイ人のデザイナー兼アーティスト、プリン・パニチュパンさんと共に地球温暖化について考え、子どもたちにアートを通してそれらを伝えていった。
私たちバナナグループは「◯◯にヘンシン!!」というテーマで、地球温暖化から連想する物になりきるための洋服を、ビニールで製作するワークショップを行なった。流れとして、まず地球温暖化について説明し、ビニールで洋服を作り、最後にフォトスペースで写真を撮る。子どもたちが地球温暖化について知り、洋服を製作することを通して深く考えたり、着ることでそのものになりきって気持ちを理解することを目的としている。
私たちのグループメンバーは、それぞれの過程でいくつかの工夫をした。地球温暖化について子どもたちに説明する際は、視覚的にも分かり易いように、そして想像が膨らむように写真や吹き出しを用意した。「見てごらん、しろくまさんが住むお家なくなっちゃったね」「もし君が地球さんだったらどうする? いつも暑くて嫌だよね」などと声をかけ、親しみを感じられるよう配慮した。普段見慣れない写真の中の世界を、食い入るように見つめる子どもの姿が印象的であった。また、ファシリテーターの製作したビニール洋服の例を飾っておくことで子どもたちの期待感を高めることができた。張り切ってビニールを選ぶ姿が見受けられ、表現したいという子どもの意欲を感じた。それだけでなく、製作中にそれらを見て参考にすることもでき、アイデアが浮かばず、作りたいという気持ちが損なわれてしまうことを防ぐ効果もあった。製作中は地球温暖化についての会話を主にコミュニケーションをとり、楽しみながら知識や理解を深めていった。最後に、完成した後のために写真を撮るためのスペースを用意し、そこを宇宙柄にデザインした。結果、子どもたちは洋服を作り
上げたことに達成感を感じて笑顔でポーズをとったあと、大切に持ち帰り用の袋にしまう姿が見受けられた。
このように子どもの目線に立って工夫することで、子どもが楽しみながら地球温暖化について理解し、地球温暖化防止への意欲を持てるように導くことが出来た。その場限りでなく、持ち帰ったビニール洋服を見て、少しでも地球温暖化について考えられるキッカケになればと思う。(やなぎさわ)



「しろくま図工室」をやるにあたりプリンさんから一つの作品をつくるためにどのようなことをすれば良いのかレクチャーをうけました。初めは地球温暖化というテーマに驚きと私にこのような大きなテーマが作れるのか?とても不安でいっぱいでした。作品を作るにあたり、周囲の人や子供達などたくさんの人に地球温暖化に関する意見や対策などを一緒に考えてもらいました。私が特に印象に残っていることは、保育園での子供たちとの地球温暖化について考えた時です。まず子供たちにどのように地球温暖化について知ってもらうかが難しかったです。ペープサートなどをつかい今地球がどうなっているのか、温暖化を止めるためにはどうすればいいのか?その対策を皆んなに考えて欲しいことを伝えられるかが心配でした。しかし子供達からは、「もっとこうすればいいんじゃない?」などたくさんの意見がでました。特にすごいな!と思った意見は、太陽さんにお願いをし熱を出さないでもらうという意見でした。太陽は、悪いものではないからお願いすればきっとわかってくれるという子供らしい意見がとても素敵だなと思いました。今回のワークショップをやるにあたり私は、子供達の
子供らしい意見が聞けました。そのたくさんの意見は、私たち大人が思いつかないような想像力豊かなものばかりでした。私はその子供達の想像力を肌で感じることができこの想像力を大切にしたいと思いました!(かぶらぎ)



今回のゼミの活動では、自分ひとりの意見だけではなく、様々な人達と意見を交わし合い、どんどんと想像を膨らせながら活動をしていった。自分の考え方とは違う考え方を、様々な人の意見を聞くことで知ることができた。それによって、自分の考えを膨らますことができた。
はじめに地球温暖化がテーマと聞いた時には、今まで地球温暖化のことを真剣に考えたことがなかったので自分には難しそうだと感じた。しかし、ゼミのみんなと話し合っていくうちに難しく考えることなく、様々な方向から地球温暖化について考えることができた。そのことによって、多くの考えが生まれた。また、同じ年齢の人達同士ではなく、子供の意見を聞くことが出来て面白かった。子供達は自分には出来ない、柔軟な考えをたくさん持っていた。自分達がそんなこと無理だよと思ってしまうようなことも楽しそうに話してくれて、そんなことが出来たらいいなと思った。
「しろくま図工室」当日では、初めは地球の風船をうちわで扇ぐゲームを考えていたが、自分達でやっているうちに対戦式にしたら面白いのではないかとどんどんとゲームが変化していった。
また、子供たちとゲームをしていくと子供たちからこんなことがしたい!と意見を言ってくれた。最初に頭で考えていたことでも、やってみると最初に考えていたことがより発展していった。
しかし、中には地球温暖化というテーマには沿っていないゲームの仕方やうちわの絵を描いている子供もいた。地球温暖化を考えられるような言葉かけをして、うちわ作りや地球温暖化のゲームができるように誘導することが難しかった。地球温暖化があまりわかっていない子供も多かったので、地球温暖化とはどんなことなのか子供にわかりやすく説明することが必要だったなと感じた。
今回のゼミでは様々な人の意見を取り入れて、活動することが多かったと感じる。それにより、どんどんと考えが発展していった。
とても良い経験になった。(まつい)





by seitokubi | 2017-01-15 18:25 | 3年次ゼミ(大成ゼミ)

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