松戸アートラインプロジェクト(20) 旧原田米店展示
2011年 01月 14日
その中で展示されていた私たち(3年次ゼミ 大成ゼミ)以外の全作品(8作品)を紹介していきます。
私達「お米屋さんプロジェクト」の2階で展示していたのが、満尾洋之さんです。
部屋は薄暗く、灯りがぽつぽつとあるだけ。入った瞬間に襖に描かれた鬼達と目が合います。畳も古くなってぶかぶかしています…なにか視覚だけでなく五感に訴えてくる空間です。
この作品は日本画で描かれています、現代の襖絵とも言えるでしょう。
日本家屋独特の味のある雰囲気と共に心地よい(?)ドキドキ感を感じました。
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2階を降りて、進んだ先、私たちの隣の部屋には大山エンリコイサムさんの立体作品「Cross-Section / Fossil」。
そして、旧原田米店の一番奥の部屋(母屋)の展示は、小松宏誠さんです。
…時間や空気がゆっくり流れるようなとても魅力的な作品です。
母屋の2階には、木村恒介さんの作品「ゆれる景色の先に」。
鏡(アクリルミラー?)を使った作品です。部屋の中にいるのに外と繋がる……不思議な空間が広がっていました。まさにこの場所だから成り立つ作品です。
ここからは靴を履いて外に出ます。
使われていないガレージには、池田剛介さんの「無人島に降る雨」。
降った雨つぶは様々な形を作ります、水の動きは見ていて飽きないですね。
次は村上彗さんの「松戸家」。
会期中、何度もお邪魔して鍋をごちそうになりました。3週間で家一軒建ててしまったのは凄いです。
出口に向かって行くと鏡の絵馬の作品「ユメウツツ」。山下竜司さんの作品です。
来場者の願い事が書かれています。絵馬をのぞくと自分の顔も映り込みます。知らない人の願いが自分の願いとして重なるような感じがしました。
最後は私たちの隣りで展示をしている西尾美也さんの「まちやま」です。
市民から集めた緑色の服を裂いてひも状のものを作り、それを使って市民が新たに服や帽子、バッグなどを編んで作りました。会期中にどんどん増えて「森」のような空間が出来上がりました。写真は地元の小学生が編み方をならっているところです。お年寄りや主婦の方が多く関わりました。
西尾さんは「アーティストin児童館」等でも活躍されています。
最終日には地元の小学校の音楽の先生による琴の演奏会も行われました。この場所は米屋さんの精米所だった場所ですが、先生の話だと音が柔らかく響くそうです。なんだか不思議な感じですね…。
by seitokubi | 2011-01-14 08:52 | 3年次ゼミ(大成ゼミ)