暮らしの芸術 松戸アートラインプロジェクト2011始動
2011年 09月 02日
昨年に引き続き今年も聖徳大学のある松戸で「松戸アートラインプロジェクト」が行われます。
まだどういった内容の作品を作るかは未定ですが、今年も参加が決定しています!
昨年は旧米店を使った「お米屋さんプロジェクト」を行いました。
今年の全体テーマは「暮らしの芸術」です。

以下は今回のアートディレクター東京芸術大学 准教授 毛利嘉孝先生からのコメントです。
暮らしの芸術
「松戸アートラインプロジェクト2011」のテーマは、暮らしの芸術です。芸術のある暮らしではありません。芸術のある暮らしは、絵画や彫刻、デザインなどの芸術が私たちのまわりに入り込んでいる生活を指しています。暮らしの芸術は、そうではなくて、〈暮らすこと〉、〈生きていくこと〉といった私たちみんなが日常的に行っている生活の営みを芸術として捉え直そうという試みです。私たちは、今生きることさえも難しい時代に直面しています。世紀をまたいだ長引く不況に加え、今回東日本を襲った震災とそれに続く原発事故は、21世紀、私たちはどのように生きればいいのかという根本的な問題を提起しました。私たちは、もはや20世紀の時代のように生きることは難しいのかもしれません。生き方そのものを考え直す時代が来ているのです。
この困難な時代において、新しい生き方を模索する試み少しずつではありますが生まれて来ています。興味深いのは、こうした提案が、アートと呼ばれてきた営為の中から生まれつつあることです。いや、もう少し正確に言えば、ここでいう〈アート〉は、普通私たちが用いている狭い意味での〈芸術〉ではなく、かつてギリシャ語の〈テクネー〉やラテン語の〈アルス〉が持っていた〈技術〉や〈技芸〉に近いものかもしれません。
新しい生き方を模索すること。ただ生きるのではなく、よりよく生きること。しかし、よくよく考えたらこの〈暮らしの芸術〉は、昔は人々の生活のいたるところにみられたものでした。職人のこだわりから、おじいちゃんやおばあちゃんなど先人たちの生活の知恵にいたるまで、暮らしは芸術的としか呼びようのない豊かな表現に満ちていました。けれども、近代を支配してきた効率化や合理化の思想が、こうした暮らしの芸術を生活から奪ってきたのです。
もう一度暮らしの芸術を取り戻すこと。東日本大震災という未曾有の事態の中で、21世紀を生き延びるためにも、それは急務にも思えるのです。
「松戸アートラインプロジェクト2011」の公式ホームページはこちらをクリック!
(おおなり)
by seitokubi | 2011-09-02 12:53 | 3年次ゼミ(大成ゼミ)
