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「つながる洋服」を終えて…。

「つながる洋服プロジェクト」 
8日に無事ファッションショーも終えることができました。 
この場を借りて関係者の皆様にお礼申し上げます。
 そして…最後に「大成ゼミ」学生の感想です。

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「つながる洋服」の活動を通して、多くのことを学びました。まず、意見をまとめることの難しさです。夏に行った「アートパーク」では、一人で着る物(=ピカソちゃん)のデザインを考えるだけでも苦労していましたが、今回は3人…しかも、そのうち2人が子どもということで、想像していた以上に難しく、悩む場面がたくさんありました。
 洋服をつくり始めたころは、「繋がった洋服」ということは分かっていても、自分と子どもの間に繋がるイメージがなかなか共有出来ず、一人一人の好みに合った「個人の洋服」が出来上がっていってしまいました。まだペアルックに留まっているそれぞれの洋服を、子ども達と話しをしながら、どのように繋がっていけば良いか、どうしたら繋がれるかを考え、少しずつではありますが活動を進めていきました。そんな中から「電車ごっこがいい!」という子どもの発言から他のグループにない縦に繋がる洋服が生まれました。最初はマフラーを結んで繋がってみましたが、もっと歩きやすくて見栄えの良い形はないかと考えたところ、フラフープに布を巻きつける形を思いつきました。その案を形にし、子ども達に見せた時は、とても満足げな顔をしてくれました。この時、自分自身もしっかりとイメージや意見を持っていないと、一緒に話しを進めていくことは難しいのだということがよくわかりました。  



 「つながる洋服」を作ると先生から話しを聞いたとき、初めはどのようにすればよいのか想像もつかず、自分の中で作る目的を見出すのにとても時間がかかりました。 今回は自分だけでなく、子どもたちとも一緒に活動をするということもあり、自分の中に明確な目的が見つかっていない状態で「どのようにつながる洋服の楽しさを伝えていけば良いのだろうか…」と、とても悩みました。 しかし、実際の幼児たちとの活動は、そんな葛藤を忘れてしまうくらい楽しく、洋服という枠にしばられず、自由に布の上にボタンやリボン、綿やキラキラなスパンコールを置いては真剣な顔で、それでいてどこか楽しそうに作る幼児たちの姿を目の当たりにして、私はそれをどうにか形にしてあげたいという気持ちの方が次第に強くなっていきました。そうやって、幼児たちがイメージしたものを私が形にして見せてみると、幼児たちの目がきらきらと輝き、更に新しいアイデアが加わっていく展開になりました。そして、子ども達と活動を重ねていくうちにいつの間にか『素敵な洋服?』という名の作品ができていました。  




 「つながる洋服」の活動を通して、共に作ることの楽しさを実感することができました。私は少人数の子どもと共に一つの作品を作ることが初めてでした。なので、大人と子どもの作品が交わるとどんな面白い作品が出来上がるのか、私のイメージと子どものイメージがうまく表現できるか等大きな期待と不安がありました。  
 私と一緒に作ってくれたのは、男の子2人でした。子どもたちは、私の考えていた以上に洋服へのイメージがしっかりと浮かんでおり、大元はある程度すぐに作ることができました。特に「忍者」のテーマが決まると、子どもたちはとても積極的に意見を出してくれて、お互いが同じテーマに向かっていくことができたのでよかったと思いました。作業をしていくと、子どもたちの創造力の豊かさも実感することができました。あえて左右対称の布をつけたり、人形をポケットの中に住ませたり、洋服より目立つキラキラを足に巻いてみたりと、私には思いつくことができないアイディアをたくさん出してくれました。私はイメージが出来上がるとできるだけそれに近づけようとしてしまいがちですが、子どもたちはイメージに沿ったものを作りつつも新たなものを取り入れようとしており、その作り方や考え方はとても柔軟で、今後の制作で是非参考にしていきたいと思いました。     
 また、今回は「つながる洋服」なのでそのことを子どもに伝えるのはとても難しかったです。作った洋服をどんなふうに繋げていきたいかを相談すると、あまり反応がなく困ってしまいました。しかし、例をいくつか挙げ、自分たちでいろいろなつなげ方をやってみると少しイメージが湧いたのか、横一列のほうが良いと意見を出してくれました。言葉ではなく実際に目に見える形で示したり、自分たちで実践したりすると、うまく伝わるのだということが分かりました。 
 子どもと一緒に作品を作り、ファッションショーを行い、私にとって新たな発見や考え方、楽しさを味わうことができました。今回学んだことは、今後の活動で生かしていきたいと思います。 
(たけうち) 



「つながる洋服」の活動を通して、たくさんのことを感じ、学びました。とても楽しい活動を行うことが出来たと思います。最初は繋がった状態の服ってどんなの?そんな状態で歩いたりポーズってどうすればいいのかな?と分からなくて、なかなか私の中でイメージを膨らませて形にすることが出来ませんでした。しかし、子ども達と一緒に洋服を作り、2人の意見を聞きながら洋服を作っていくと自然と形になって行き、作っていくうちに自分でも服のイメージを固めて行くことが出来ました。  
 「つながる洋服」をつくるうえで一番悩んだことはつながり方です。私は最初、スカートの裾を繋げたり、一枚の大きな布でマントのように作るなどのイメージを持っていたのですが、マントにしてしまったら子ども達の想像するお姫様にはならなくなってしまうと思い、子ども達のスカートの裾を繋げてみました。しかし、子ども達には「やだ!」と、却下されてしまいました。「どうすればいい?」と聞いてみたところ「後ろのリボンで羽みたいに繋げる!」と言われ、私にはなかった発想にとても驚きました。それからはスムーズに洋服作りを進めることができました。子どもと一緒に 洋服を作る活動はとても楽しく、時には私のイメージと子ども達のイメージが食い違ったり、子ども達のイメージするお姫様の洋服を表現することができず子ども達にダメ出しされることもありましたが、その服をまた改善していったときの子ども達が喜ぶ顔を見たり、私が洋服を作っていくと、子どもたちがそれを着てお姫様になりきってくれたりすることがとても嬉しかったです。たくさん子ども達とコミュニケーションをとり、関わり合って作品を作り上げることが出来たと思います。ファッションショーの当日は子ども達も私もとても緊張していましたが、一緒につくった「つながる洋服」を着てファッションショーを成功させられて良かったです。
 (さとう み)



 「つながる洋服」での私の目標は『子どもと一緒に楽しむ』でした。この活動は、大学で洋服のテーマ(イメージワード)を決めるところから始まり、私たちは『キラキラふわふわ』になりました。最初、子どもと一緒に「つながった服を作って着る」と聞いて、とてもワクワクしていましたが、実際に洋服をつなげて作ることは、想像以上に大変でした。洋服を作るための、古着や生地集めに始まり、洗濯バサミや紐、人形、綿、等洋服の生地だけではなく、身近にある物もデザインに生かしてみると、テーマに添った面白い雰囲気のものになっていきました。 



 活動に入る前、大学でチームごとのテーマ(イメージワード)を決めました。そして、子どもたちと会った時、やりたいテーマを選んでもらい活動がスタートしました。そこでは人気のあるチームができたりと、どんな言葉が子どもたちの「やってみたい」を引き出すのかを知ることができました。  
 次に子どもたちと制作に入りました。自分の作ってみたい服、着てみたい服のデザインを絵に描いてくれていた子どももいて、まずは、そのデザインに沿って作ってみることにしました。しかし、つながっている服を作るということを子どもに伝えるのは難しく、一人一人が着る「自分が着てみたい服、作ってみたい服」を作ることに夢中になってしまい、一回目はつながるイメージも共有できないまま終わってしまいました。最終的にうまく「つながる洋服」として完成できるのか不安が残りました。しかし、制作を重ねていくごとにだんだんとイメージがわいてきて、目標に向かって作っていけるようになり、「次はお姉さんの洋服を作るね」「つながったね!やったね!」といった会話が子ども達との間に生まれ、とても嬉しい気持ちになりました。洋服を作っていて、色んな意見が出てくるのでみんなが納得することは難しかったけれど、意見を聞きながらすすめていくことはとても大切なことだと思いました。ある程度の方向性を学生がつくり、子どもたちが活動しやすくなるよう導いていくことが重要なのだと感じました。   
 また、他のチームのつながる洋服をみて、「あんなつながり方もあったんだ」とか、「こんな発想の仕方もあったんだ」と新たな発見をすることもできました。はじめはつながるというイメージがあいまいで完成させることができるかな?と心配になることもあったけれど、回数を重ねていくたびに子どもたちとも仲良くなり、グループみんなのイメージもまとめていくことができました。ファッションショー当日は思っていた以上に会場のセットも本格的にでき、とても緊張しましたが、子どもたちと一緒に笑顔でランウェイを歩くことができとても楽しい時間になりました。ファッションショーが終わったあと「楽しかった!」と子どもたちが言っているのを聞いて、この活動をやって良かったなと思いました。



 今回、子ども達と話し合いながら一つの作品を作っていくことは想像以上に大変でした。最初「つながる洋服」のイメージを子ども達にどのように伝えていけばいいか悩みました。しかし、子ども達は日がたつにつれ「こんな風にしたい!」という思いを伝えてくれるようになりました。私が「ここはこうしようと思うんだけどどうかな?」と聞くと私が思い付かない考えを出してきたり、それがデザインに結び付いたりしていき、子どもの発想のすごさを感じました。 衣装は子ども達の「お姫様がいい!」という意見をベースに私の「ゆらゆらで繋がりたいな」という意見も合わせていき、満足するものができたと思っています。 自分達で作った物を身につけ発表するという経験はなかなかできるものではないと思います。本番では皆楽しそうにランウェイを歩いていて、この活動をやってよかったと心から思いました。 高木先生、ケヤキッズの子ども達、そしてスタッフの方々、ほんとうにありがとうございました!! 
(くににし)



 今回のプロジェクトは、短い時間の中で製作や準備等、たくさんの作業を行ったので、大変でしたがとても充実し楽しかったです。 私は「キラキラ&ゆらゆら」のキーワードを元に「つながる洋服」を作っていきました。子どもたちと一緒にキーワードに沿った生地や素材などを集め、お揃いのドレス風に仕上げました。また「つながる洋服」ということで、頭からベールを被り、歩くとふわふわする仕上がりにしました。名前は子どもたちと考え「きらゆらドレス」になりました。 

 *活動を通して理解、発見、満足したことなど*
 ◉理解したこと   初めは「つながる」というイメージが言葉だけではあまり理解できず、流れで製作活動をしてしまうことが多かったですが、製作を通して、段々と活動の目的を理解することができました。皆の作品を見て、色々なつながる方法があることも知ることができました。また、初めのキーワードは、製作の原点に戻れたり、子ども達にも伝えやすかったので重要だと感じました。
 ◉満足したこと   子どもたちと製作活動を通して仲良くなれ、毎回楽しく活動できました。意見を取り入れながら、作りたいものが表現できたことです。また、子どもたちの発想が自分では思いつかないようなことばかりで驚きました。 
◉ショーについて   ショーに向けて歩く練習や子どもたちと一緒にポーズを決めたりしました。本番は緊張しましたが、とても楽しかったです!また、皆の洋服もグループごとに決めたキーワードがしっかり入っていて、さらに発展している部分もあり、見ていて面白かったし、すごいなと思いました。 
毎回あっという間に時間がすぎてしまい、短い期間でしたがとても充実した時間でした。子どもたちとも楽しく活動できて良かったです!
 (よしい)



 初めて今回の活動内容を先生から聞いた時は、子ども2人といっしょにつながる洋服を3回という短い時間のなかで制作できるのか…?…とても不安でした。
 決めた数種類のテーマの中からひとつ選び制作を始めましたが、自分の好きな材料からをテーマに合った洋服を製作することは難しかったです。また、「つながる洋服」は日常的に見ることができないため、子どもには想像しにくいものなのだと感じました。「つながる」をデザインに取り入れることは難しく、最後の最後にやっとつながれました!  
 子どもたちが気に入った布と材料を集め制作していくうちに、子どもたちから次々と新しいアイディアが生まれて来たのには驚きました。私ではなかなか思い付かないようなアイディアから子どもたちの発想力の豊かさを身近に感じることができました。それと同時に、一人一人の意見を反映させるためにグループで工夫し活動していくことの難しさにも気づくことができました。回を重ねるごとに、新しい布や材料に興味を持ったり、こだわりの部分をより強調していきました。途中途中でテーマ(ふわふわぴょんぴょん)を確認しながら活動し、イメージワードも取り入れながら制作できました。 
  今回は3回で制作をし、グループごとに見せあい(ウォーキングの練習)をしました。普段は活発な子でも人前に立つと緊張し固まってしまう子もいましたが、お互い気を配る事で最後にはとても楽しく活動することができました。子どもも普段とは違った活動でとても楽しんでいたようですし、私も子どもといっしょに活動することで今までに無い新しい発見をすることが出来ました! 
(いちむら)



 まず「つながる洋服を作る」と聞いたときは、どのような作品、雰囲気になるのかがまったく想像できませんでした。初めの頃は、大成先生のプロジェクトの全体ビジョンを聞き、そこからゼミ生のみんなで話し合い、意見を出しの繰り返しでした。唯一決まっていることは「繋がっていること」と「ケヤキッズの子ども達と一緒に作ること」だけだったので、イメージを膨らますのにみんな必死でした(笑)
そして、ケヤキッズの子ども達と対面し、グループ分けをしました。私のグループ(もさもさびよーんチーム)は、女の子1人に男の子2人と一番人数も多く、「楽しくなりそう!」という気持ちと共に不安な気持ちでいっぱいでした。意見やイメージを聞きながら、まずは布や洋服でそれぞれ作りたいものを着てみることにしました。やはり、女の子と男の子では好きな柄や雰囲気がまったく違うため、ここからどうしようかな…と、とても悩みました。しかし、子どもが着たいオリジナルな服をそのまま着させてあげたいと思い、個人の服はそのまま制作に入りました。作っていく過程で、子ども達の短い集中力や急にやってくる睡魔のため、なかなか「つながる」というところまで進まず、自分自身が挫折しそうになったこともありました。友達に相談してアドバイスをもらったり、ケヤキッズの高木先生や大成先生に助けてもらったりすることで、少しずつ進めていくことができたので、とても感謝しています。結果、ひとつの大きなパンツに入ることで「つながる」ということになりました。
 会場となるダイエーのフロアを飾り付けしたりセッティングをし、リハーサルを入念に行いました。ファッションショーとは、雰囲気作りも作品に関わってくるのだなあと改めて実感しました。ケヤキッズの子ども達は、本番では笑顔で手を振ったり、ゆっくりと歩くことができました。後半、疲れが出てきてしまったこともありましたが、一生懸命やってくれた子ども達には感謝の気持ちでいっぱいです。個人的に洋服の反省点として、もう少し大きめに設計すれば歩きやすかったこと、色か素材で子どもの服に統一性があれば良かったこと等があげられます。
 このようなおもしろい活動をすることができたのも先生方をはじめ、照明、音楽を手伝って下さった方、見に来てくれた方、そしてケヤキッズの子ども達のおかげです。様々な経験をし、とても楽しく活動することができました。ありがとうございました。
(わたなべ)

by seitokubi | 2013-12-31 13:16 | 3年次ゼミ(大成ゼミ)

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