「つながる洋服プロジェクト」
「つながる洋服」の活動を通して、共に作ることの楽しさを実感することができました。私は少人数の子どもと共に一つの作品を作ることが初めてでした。なので、大人と子どもの作品が交わるとどんな面白い作品が出来上がるのか、私のイメージと子どものイメージがうまく表現できるか等大きな期待と不安がありました。
私と一緒に作ってくれたのは、男の子2人でした。子どもたちは、私の考えていた以上に洋服へのイメージがしっかりと浮かんでおり、大元はある程度すぐに作ることができました。特に「忍者」のテーマが決まると、子どもたちはとても積極的に意見を出してくれて、お互いが同じテーマに向かっていくことができたのでよかったと思いました。作業をしていくと、子どもたちの創造力の豊かさも実感することができました。あえて左右対称の布をつけたり、人形をポケットの中に住ませたり、洋服より目立つキラキラを足に巻いてみたりと、私には思いつくことができないアイディアをたくさん出してくれました。私はイメージが出来上がるとできるだけそれに近づけようとしてしまいがちですが、子どもたちはイメージに沿ったものを作りつつも新たなものを取り入れようとしており、その作り方や考え方はとても柔軟で、今後の制作で是非参考にしていきたいと思いました。
また、今回は「つながる洋服」なのでそのことを子どもに伝えるのはとても難しかったです。作った洋服をどんなふうに繋げていきたいかを相談すると、あまり反応がなく困ってしまいました。しかし、例をいくつか挙げ、自分たちでいろいろなつなげ方をやってみると少しイメージが湧いたのか、横一列のほうが良いと意見を出してくれました。言葉ではなく実際に目に見える形で示したり、自分たちで実践したりすると、うまく伝わるのだということが分かりました。
子どもと一緒に作品を作り、ファッションショーを行い、私にとって新たな発見や考え方、楽しさを味わうことができました。今回学んだことは、今後の活動で生かしていきたいと思います。
(たけうち)
「つながる洋服」の活動を通して、たくさんのことを感じ、学びました。とても楽しい活動を行うことが出来たと思います。最初は繋がった状態の服ってどんなの?そんな状態で歩いたりポーズってどうすればいいのかな?と分からなくて、なかなか私の中でイメージを膨らませて形にすることが出来ませんでした。しかし、子ども達と一緒に洋服を作り、2人の意見を聞きながら洋服を作っていくと自然と形になって行き、作っていくうちに自分でも服のイメージを固めて行くことが出来ました。
「つながる洋服」をつくるうえで一番悩んだことはつながり方です。私は最初、スカートの裾を繋げたり、一枚の大きな布でマントのように作るなどのイメージを持っていたのですが、マントにしてしまったら子ども達の想像するお姫様にはならなくなってしまうと思い、子ども達のスカートの裾を繋げてみました。しかし、子ども達には「やだ!」と、却下されてしまいました。「どうすればいい?」と聞いてみたところ「後ろのリボンで羽みたいに繋げる!」と言われ、私にはなかった発想にとても驚きました。それからはスムーズに洋服作りを進めることができました。子どもと一緒に 洋服を作る活動はとても楽しく、時には私のイメージと子ども達のイメージが食い違ったり、子ども達のイメージするお姫様の洋服を表現することができず子ども達にダメ出しされることもありましたが、その服をまた改善していったときの子ども達が喜ぶ顔を見たり、私が洋服を作っていくと、子どもたちがそれを着てお姫様になりきってくれたりすることがとても嬉しかったです。たくさん子ども達とコミュニケーションをとり、関わり合って作品を作り上げることが出来たと思います。ファッションショーの当日は子ども達も私もとても緊張していましたが、一緒につくった「つながる洋服」を着てファッションショーを成功させられて良かったです。
初めて今回の活動内容を先生から聞いた時は、子ども2人といっしょにつながる洋服を3回という短い時間のなかで制作できるのか…?…とても不安でした。
決めた数種類のテーマの中からひとつ選び制作を始めましたが、自分の好きな材料からをテーマに合った洋服を製作することは難しかったです。また、「つながる洋服」は日常的に見ることができないため、子どもには想像しにくいものなのだと感じました。「つながる」をデザインに取り入れることは難しく、最後の最後にやっとつながれました!
子どもたちが気に入った布と材料を集め制作していくうちに、子どもたちから次々と新しいアイディアが生まれて来たのには驚きました。私ではなかなか思い付かないようなアイディアから子どもたちの発想力の豊かさを身近に感じることができました。それと同時に、一人一人の意見を反映させるためにグループで工夫し活動していくことの難しさにも気づくことができました。回を重ねるごとに、新しい布や材料に興味を持ったり、こだわりの部分をより強調していきました。途中途中でテーマ(ふわふわぴょんぴょん)を確認しながら活動し、イメージワードも取り入れながら制作できました。
今回は3回で制作をし、グループごとに見せあい(ウォーキングの練習)をしました。普段は活発な子でも人前に立つと緊張し固まってしまう子もいましたが、お互い気を配る事で最後にはとても楽しく活動することができました。子どもも普段とは違った活動でとても楽しんでいたようですし、私も子どもといっしょに活動することで今までに無い新しい発見をすることが出来ました!
(いちむら)
まず「つながる洋服を作る」と聞いたときは、どのような作品、雰囲気になるのかがまったく想像できませんでした。初めの頃は、大成先生のプロジェクトの全体ビジョンを聞き、そこからゼミ生のみんなで話し合い、意見を出しの繰り返しでした。唯一決まっていることは「繋がっていること」と「ケヤキッズの子ども達と一緒に作ること」だけだったので、イメージを膨らますのにみんな必死でした(笑)
そして、ケヤキッズの子ども達と対面し、グループ分けをしました。私のグループ(もさもさびよーんチーム)は、女の子1人に男の子2人と一番人数も多く、「楽しくなりそう!」という気持ちと共に不安な気持ちでいっぱいでした。意見やイメージを聞きながら、まずは布や洋服でそれぞれ作りたいものを着てみることにしました。やはり、女の子と男の子では好きな柄や雰囲気がまったく違うため、ここからどうしようかな…と、とても悩みました。しかし、子どもが着たいオリジナルな服をそのまま着させてあげたいと思い、個人の服はそのまま制作に入りました。作っていく過程で、子ども達の短い集中力や急にやってくる睡魔のため、なかなか「つながる」というところまで進まず、自分自身が挫折しそうになったこともありました。友達に相談してアドバイスをもらったり、ケヤキッズの高木先生や大成先生に助けてもらったりすることで、少しずつ進めていくことができたので、とても感謝しています。結果、ひとつの大きなパンツに入ることで「つながる」ということになりました。
会場となるダイエーのフロアを飾り付けしたりセッティングをし、リハーサルを入念に行いました。ファッションショーとは、雰囲気作りも作品に関わってくるのだなあと改めて実感しました。ケヤキッズの子ども達は、本番では笑顔で手を振ったり、ゆっくりと歩くことができました。後半、疲れが出てきてしまったこともありましたが、一生懸命やってくれた子ども達には感謝の気持ちでいっぱいです。個人的に洋服の反省点として、もう少し大きめに設計すれば歩きやすかったこと、色か素材で子どもの服に統一性があれば良かったこと等があげられます。
このようなおもしろい活動をすることができたのも先生方をはじめ、照明、音楽を手伝って下さった方、見に来てくれた方、そしてケヤキッズの子ども達のおかげです。様々な経験をし、とても楽しく活動することができました。ありがとうございました。
(わたなべ)