12月5,6日(土、日)に聖徳大学で
「ジュニア夢カレッジ」(主催/聖徳大学生涯学習研究所)が開かれました。
「ジュニア夢カレッジ」(夢カレ)は、二年前の「おしごとデパート」の反省等を踏まえ、地域の仕事のプロが大学で小、中学生対象に仕事についてレクチャーする内容です。副題には「プロから学ぶお仕事体験」とあります。
<お仕事体験の講座>
看護師/アーティスト(美術)/鉄道職員/パティシエ/医師/保育士/建築士/シンガーソングライター&振付師/野球選手/エンジニア/演奏家(ピアノ)/演奏家(ビブラフォン、鉄琴の仲間)/新聞記者/弁護士/作業療法士(リハビリをサポートする仕事)/キャビンアテンダント/絵本作家/ダンサー/百貨店のお仕事
ここではアーティスト(美術)の仕事の活動について紹介します。

今回の活動のきっかけになる学内にある彫刻作品。

学生のデザインした「夢カレ」のチラシ。
5日は午後からの活動でした。少し早くついた子どもたちは美術室で卒業制作の追い込みにかかっている児童学科4年生と遭遇。

せっかくなのでしばし公開制作。切り絵の細かさに子どもたちも興味津々。

作品解説。小学生にわかりやすくコンセプトを話すのも学生にとっては良い勉強です。

「ドングリコースター」
この学生は拾って来た枝を作ってビー玉ころがしを作っています。
大学って面白い所かも…緊張していた子どもたちも徐々にリラックスしてきました。
アーティスト(美術)の仕事の講師は児童学科の大成先生です。先生はまず学内にある大型彫刻の前に子どもたちを招待しました。
この彫刻について思ったことをまずは対話型鑑賞で鑑賞です。
今度は近くに行ってこの彫刻を鑑賞です。
「大きい!」ぐるっと一周する子どももいました。全身で鑑賞です。聖徳大学には大きな彫刻がいくつもあります。
学生の言葉で更に鑑賞が深まります。「鉄でできている!」

そのうち、台座に気づく子どもたち。台座に対して随分右に寄っている。
空いたスペースはどういうこと?
右の鉄の形も気になる…手の形? OKみたいな手。

タイトル発見!「戦い敗れて花が咲く」…?
「花なのかな?」
そこで今日の課題は、この空いた台座スペースに子どもたちがオブジェを考えるという課題でした。
作者の流政之に挑戦です。
作者は意図的に台座に空いた空間を作っています。
附属幼稚園の子どもがそこで遊んでいたり、学生が昼食をとったり…多目的に使えるようデザインしたと思われます。
そもそもアーティストってどんな仕事?
「イメージを形にし、メッセージを発信する人」。
子どもたちはどんなメッセージをオブジェに込めてくれるかな?
「ボクはタイトルからイメージして花に剣がささったオブジェを制作しました」
以下、子どもたちの作品。↓
子どもたちの発表の後は学生が発表です。
以下は学生の作品です。↓

今の彫刻よりもっと大きなカラフルな花を咲かせたい!

「自分の今日の気持ちを表現してみました」
今日はこういう気分だそうです。

最後は参加した子どもたちが感想を書いてくれました。
みんなアートやクリエイティブな仕事について学べたようです。
大学に小学生が沢山いる光景はなんだか不思議な感じでした。
きっと子どもたちにもいい経験になったことと思います。
また、来年お会いしましょう!
(美術研究室)